地域の事例:甲賀市レッドリスト2012

適切な開発や自然環境保全のためにも
地域版レッドリストは重要な存在となります。

また、こうした地域で絶滅の危機に瀕する種を記録した
レッドリストの策定に地元地域の方も参加されることも
地域の自然の現状を理解するという大切な意味をもつものかと思います。

今回ご紹介する滋賀県甲賀市のレッドリストもその一つ。
2007年に作成されたリストを見直し、
甲賀市レッドリスト2012」が作成されました。

甲賀市の自然博物館の方が編集をしながら、
市内や近隣の方々の多くのご協力のもとで作成されたそうです。
地域の博物館としての日常的な調査や、
普段からの協力者との関係の中で情報収集して、
2012年度の1年間でまとめられました。

甲賀市には鈴鹿山脈、信楽山地、
そして中央部は広い丘陵地帯に谷津田地形の里山環境が存在し、
大都市近郊では失われた生物多様性が残っています。
しかし一方で、人口が増加している滋賀県の南東部にあり、
2008年に市内を新名神高速が開通し、
近年の工場新規立地数が県内一にもなっているそうです。

2007年時点より、今回のレッドリスト掲載種は79種増えたそうです。
地域の自然が詳細に解明される一方、レッドリストに掲載される種が
これ以上増えない手だても重要になりますね。

レッドリストの詳細は下記リンクをご覧ください。

■みなくち子どもの森HP(甲賀市役所)
「甲賀市レッドリスト2012 甲賀市レッドリストを見直しました」
http://www.city.koka.lg.jp/6678.htm

甲賀市の中心部に位置する「みなくち子どもの森」には
典型的な里やまの環境が残っており、
モニタリングサイト1000里地調査の調査サイトにもなっています。
今回の改訂では、モニ1000里地調査のチョウ類調査の結果なども
参考資料として活用されたそうです。