【モニ1000里地調査】帯広のコアサイトでアライグマを撮影!

地域の市民が里やまをはじめとした身近な自然のモニタリング調査を行い、地域の生物多様性の保全を目指すモニタリングサイト1000里地調査は、全国で約200ヵ所も調査地があり、各地の動植物の情報が集められています。

今回、北海道帯広市にある調査地で、アライグマの写真が撮影されてしまいました。アライグマは、北アメリカ原産で日本には1960年代から野外での繁殖が確認され、2005年には外来生物法という法律で「特定外来種生物」に指定されています。手先が器用で愛らしい仕草からペットとして人気があり、急速に輸入されましたが、その器用な手を使って飼育環境からの脱走も多く報告されています。

特に、天敵もいない日本では在来の生態系にも大きな影響を与えます。もともといたキツネやタヌキなどと食べ物やすみかを競合しますし、在来の希少な動植物も食べられてしまうかもしれません。
また、農作物を食い荒らされるという被害も各地で多く報告されています。

帯広市ではすでに市街地周辺部での報告はあったのですが、今回確認された帯広の森は住宅街に面しており、こうした市街地付近での報告は初めてでした。つまり、分布を拡大している可能性が大きいということです。

また、調査地である帯広の森は、モニ1000里地調査でもコアサイトといって、地域の代表的な里やま環境が残っているとして選ばれた調査地です。帯広の森には、ニホンザリガニやエゾサンショウウオなど希少な生きものも生息しています。

外来種駆除は、定着する前もしくは初期の段階での対策が非常に重要です。
現段階ではまだ帯広市による防除実施計画は立てられていないようですが、これ以上分布が広がらないように早急な対応が求められます。

■関連記事:特定外来生物アライグマ帯広の森に出現
http://d.hatena.ne.jp/noken/20130905/1378390172

araiguma_obihiro