里やま、春のアカガエル調査!

右の写真には何が写っているでしょうか。SONY DSC

これは、ニホンアカガエルの卵の写真です。

アカガエルの仲間たちは、まだあまりほかの生きものの気配が少ない、冬から春になる間の季節に動き出します。ずっと寒かったのにちょっと暖かくなって雨が降ったような日の翌朝は、観察・調査のための絶好のチャンスです。卵や自分自身をも食べてしまう敵もまだ少ない時期を狙って、アカガエルたちは産卵のために田んぼやため池に集まります。

アカガエルの卵塊(卵のかたまり)の数を調べると、水辺と陸地の「連続性」がみえてきます。

というのも、アカガエルたちは卵とオタマジャクシの間は水辺で暮らしますが、そのあと陸に上がると森林や草地に散り一年のほとんどを過ごします。そして、また冬がやってくると水辺に集まり産卵をする、というようにアカガエルは陸地と水辺を行き来して生きているからです。

水辺と陸地の「連続性」は多くの里やまの生きものたちにとって重要な環境の要素でもあります。人が簡単に飛び越えられるようなU字溝も、アカガエルや他の生きものにとっては移動するためにも大きな隔たりになってしまうかもしれません。

また、特にアカガエルたちは生きものも少ない季節に卵を産み、卵塊も他の生きもののものと見分けがつきやすく、しかも数えやすい!ということで誰でも簡単に調べられる指標になります。

毎年、田んぼや水路でアカガエルの卵塊の数の記録をとると、その場所がアカガエルや同じように水辺も陸地も必要とする生きものたちにとって、住みよい環境かどうかが見えてくるかもしれませんよ。

■アカガエル類調査のマニュアル概要版はこちらをご覧ください!(PDF):
http://www.nacsj.or.jp/project/moni1000/manual/frog_s_manual_1_0.pdf

■NACS-Jで行ったアカガエル類講習会の様子はこちら:
http://goo.gl/aIchcM (NACS-J事務局日誌より)

(※アカガエル類の生息する田んぼや畔はお米を育てる大切な場所です。
調査をするときは農家さんへのご挨拶をして、畔を壊さないように気を付けましょう。)